19年間の会社員生活を振り返る。育休復帰から5年で退職を決めた訳、女性が正社員を続けることの難しさ。

もうすぐ私の会社員生活も終わりです。新たな一歩に向けてこれまでの社会人経歴をざっと書いてみたいと思います。

1973年2月生まれなので、1972年組です。同世代で有名人は誰かなーと思いつくのは女性では宮沢りえだと思ったら一つ下でした。高岡早紀、梅宮アンナ、松雪泰子、常盤貴子石田ひかり など。1973年1−3月だとさとう珠緒大石恵、りょう など。

高校生の頃、容姿に自信がなく、結婚も無理だと思って将来を悲観してました。筋少追っかけのためだけに稼いで、解散とかしたり、自分が稼げなくなったら死のうと思った。

1992年 19歳 短大生。バブル崩壊のはじまり。筋少は夏に「エリーゼのために」ツアーがあり、行きたいがために、夏前に3社目で内定を決めたがこれが間違いだったのか?
1993年 20歳 入社。埼玉のOA販売会社で出力オペレーターなど。Macとの出会い。System6。Photoshop2。連日残業。手取り11万。会社が傾いてきたので一年半でやめる。男にふられる。
1994年 21歳 秋ごろ退職。自分のMac買う。LC575。Sytem7.5。電話回線引いてパソコン通信始める。当時の価格で40万近くした。派遣社員でDTPオペレーターなど。実家埼玉の奥地から行徳まで行かされたこともあった。ずっと風邪ひいてた。終わり頃は微熱で2週間くらい寝込む。
1995年 22歳 都内OA販売会社入社。4月。3月は地下鉄サリン事件があった。オーケンノイローゼの時代。
1996年 23歳 インターネット始める。筋少ファンサイト開設。「ステーシーの美術」ツアー。ふーみん、おいちゃん結婚する。自分はたしか風邪ひいたり、親知らず腫れて死ぬほど痛かった記憶。
1997年 24歳 前半「キラキラと輝くもの」ツアー。後半「最後の聖戦」ツアー。PowerBook2400C買う。50万くらいかかった。OS8.5手取り15万くらいだったが、まだボーナスが普通に出てた。婚約して同居はじめる。仕事が辛くて虚脱しかける。神経症の本読んだ。
1998年 25歳 結婚。7/31の渋公で筋少活動停止。発表があったのは10月だった。泣いた。
1999年 26歳 オーケンとふーみん脱退。げんなりしてライブに行かなくなる。PowerMac7600買ったと思う。OS8.6。無添加せっけんなどエコ系にはまる。
2000年 27歳 「特撮」「X.Y.Z.→A」始動。おいちゃんとウッチーは「KING-SHOW」名義でインストアルバム発売。自分はたしか、ぢになって死ぬほど痛くて手術した覚えが。MacからWindowsに移行する。ゲートウェイのノートパソコン買う。Win98。ボーナスが削減された。大手銀行のネットバンク始める。大手証券会社口座開く。
2001年 28歳 マンション購入し埼玉から東京に引っ越す。人間椅子マリスミゼル、SEX MACHINGUNSのライブに行っていたと思う。ライブ記録がほとんどない。バラエティ番組(フードバトル)にはまる。黒歴史(笑)同人仲間のチャットにはまり腰を痛める。iBook(クラムシェル、タンジェリン)買う。OS9
2002年 29歳 「筋少の大海賊」発売。深夜ラジオにはまる。伊集院光など。お笑い番組にはまる。お笑いライブに行きまくる。バンドは若手開拓で氣志團メトロノーム陰陽座犬神サーカス団人間椅子、水戸さんライブも。ソフトバレエ再結成ではまる。OSX出始め、QuarkからInDesignへ移行期で辛かった。NECのノートパソコン買う。XP。
2003年 30歳 「筋少の大海賊vol.2」発売。発売イベントでおいちゃん、ウッチー、ふーみんが揃う。のほほん学校や「特撮」ライブに行き始める。自費出版本「筋肉少女帯の活動記録 1979〜2003」発行。コミケで初売り、その後通販する。iBookG4買う。OSX10.3。iPod出始め。
2004年 31歳 おいちゃんがエディのイベントライブにゲストで出た。のほほん学校などオーケン関連ライブにも行く。ナゴム時代の筋少アルバム再発される。
2005年 32歳 橘高さん20周年記念ライブ。のほほん学校でウッチーと和解。自分はネット専業銀行口座開設、株式投資などはじめる。MacOS Server10.4試験受かる。体調崩したり虫歯になったりする。仕事辛いけど続ける。
32歳自分の棚卸し - luminessence@筋少ちゃんdiary(旧)
2006年 33歳 不妊治療はじめる。流産する。11月ごろに妊娠する。筋少復活する。リキッドルームのあとライブ通い休止。
2007年 34歳 3月切迫流産で入院のため産休前倒し。7月出産。里帰りにiBook持って行く。iMac買う。OSX10.4
2008年 35歳 4月末育休開け。保育園入園する。夜泣きで寝不足でいつも眠かった。ビジネス書にはまる。4時代に早起きしてブログ書くとか。育休切りされないために試行錯誤する。EeePC買うがすぐ使わなくなる。筋少20周年記念リキッドルーム・武道館からライブ通い復活。
2009年 36歳 筋少「シーズン2」ツアー。早起きできなくなりギリギリになる。子供がしょっちゅう熱を出す。英語学習しようとするが早々にあきらめる。mixiやブログで筋少ファン仲間を広げるほうにシフトする。2007年からtwitterアカウント放置してたのを復活。iPhone3GS買う。
2010年 37歳 筋少「蔦Q」ツアーから自分のライブ遠征復活。仕事で打開できるか試行錯誤するが潰される。MacOS Server10.5試験受かる。疲労で健康診断にひっかかる。子供はよく熱出す。冬にじんましん発生。iPad買う。子供に取られる。ストレスで食べて太り人生最重に。
2011年 38歳 3月震災で5時間歩いて帰る。9月台風で帰宅困難。婦人科検診でひっかかり病院通い。冬にじんましん発生。子供よく熱出す。筋少仲直り5周年ツアー。住宅ローン借り換え。MacBookAir買う。OS10.7 ダイエット挑戦して1年で12kg落として出産前体重に戻す。
2012年 39歳 子供熱出さなくなる。4月末で退職。

20〜39歳まで19年間をざっと振り返りました。日記見直してこうだったなーとか忘れてたーということもありました。記録しておくものですね。

女性が正社員を続ける事の難しさ
独身時代は、結婚にあこがれは全くなかったですが、結婚することになってから、働き続けて出産しても働いて出世することを目指そうと試みてみました。職場で先輩が結婚退社や妊娠して退社したり、別の部署でも産休復帰したがまもなく退社というのを聞くにつれ、私はこうなるまい、続けるぞと頑張ったのですが、復帰して5年目で辞めることになりました。
同じ仕事をする女性は独身者1人のみ。もう1人の先輩は先を見越して大企業に転職してから出産、復帰と聞いて、負けるまいと思ったものでした。
出産後も働く女性は他に居ない訳ではなく、ベテランの事務系スタッフに数名いるのみで、リーマンショック等の影響で事務系は新卒を取らず、派遣やバイトのみになったようです。少ない営業職女性は皆無で、自分は技術職でしたが他に居なかった筈です。
現代で「正社員」を続けるのはいかに難しいことだったか、これは個人の努力や才能だけでなく、運や周りの環境に左右されて、続けられる人は限られていると思います。
正社員として続けるために、過去から蓄積されたテクニックや体験談などを本やネットで熟読しました。例えば当時はまだ有名でなかった勝間和代さんのワーキングマザーコミュニティや本などからです。起業した女性や役員になった女性の本なども参考にしました。しかし、起業した女性のわりと多くは離婚していました。
働きすぎるあまり離婚するまではなりたくないと思ったし、働きすぎて子供と向き合うことが足りないと、子供は反動でああはなるまいと思うようなので、それもなりたくないと思っていました。
昔から「子供が3歳までは母親がついていなければ」と言われることがありますが、4歳以降に子供に向き合う時間が少なくなる方が問題と考えてました。子供が乳幼児の頃に働きに出ていても、夜に帰れて休日も取れていれば、収入があることと家族が仲がいいことが大事だと思いました。
母親が働けなくなることの原因としてあげられるのが、まず会社側が働けなくさせること。非正規だとまず働けなくなるし、正社員でも育休切りで働けなくなる。働けても保育園が定員不足で入れない。
次に父親の長時間労働、転勤があります。母親が働けても、父親が長時間労働で育児参加できない。転勤する会社だと母親が続けられなくなる。
また、乳幼児はよく病気をするので、すぐに迎えにいかなくてはならないし、病院に連れて行ったり、病気中はついてやらないとならない。障害のある子の場合は通常の保育ではなく療育センターに通うため、通常勤務が困難になります。
祖父母など協力できることも、人より出来ない場合があります。
市町村などで管理する支援も時間が6時までで使えなかったり、シッターなど保育サービスも費用が高く収入に余裕がないと使えないなど。
働く時間だけでなく、通勤を含めた時間により違います。延長保育がある保育園も多くはなく、公立は6時まででで、延長が長い私立の園は保育代が高かったりします。
つまり、保育にかけるお金、収入、働く時間の兼ね合いです。

自分はまだ運が良かった方でした。
こちらのブログを昨日見て思ったのですが、タイトルはさておき内容に
ノマドという言霊ハイプを煽る - Tech Mom from Silicon Valley

働く女性の最大の敵は、世上言われるような「保育園不足」よりも、「転勤」ではないか、と改めて思う。

正社員=終身雇用とはどういうものかが書かれている。

大企業では転勤(海外含む)がもれなくついてきて、その対策として「専業主婦」という仕組みが必要で、そのために年金とか保険とか手当とか控除とかいろいろくっついていて、企業のほうでも高卒や短大卒の「専業主婦」候補を、男性社員のために用意してあげていた。

自分がいた会社は歴史がわりと長く、中小企業だが全国に支店がある。ただ転勤がほぼ無い。賃金や社会保険の仕組みが終身雇用タイプだ。フレックスや時短が無い、フルタイム一択だった。運が良かったのは残業があまり無かったことだったが、自分が出産前に移転により通勤時間が長くなった。マンション購入後だったので引っ越しという選択はないし、都心近いためファミリータイプの住居は収入がもっと高くないと住めない。
また、私の夫は零細企業なので転勤がないことと、過剰に長時間勤務ではないため園の送り迎えも可能だった。これも一つの運だった。
両親は健在なので、埼玉から2時間かけて来てもらったりしていたが、高齢のため次第に体力低下や病気がちになる。
まとまりきらず書いたが、私が働き続けられたのは多くは運によるものがある。
働く母の問題は、いまだに話はループしつづけているのだ。
昨日はtwitterのRTで、こういった女性の労働問題に、そこまでして働くことに意味を見いだせないという趣旨の独身女性の意見を見た。(メモしてないからはっきり覚えてないけど)
日本の雇用がどうのとか、社会がどうのとか、少子化がどうのとか、考えて意見を出して向き合ってる多くの人がいる。りっぱだと思うけど、私はもういい。
結婚しないと、出産しないと良くないとか、日本がだめになるとか、考えない。親戚や他人に押し付けられて苦しんでいる独身の人もいる。
子供がいて働いてる人も、こうあるべきとか、こうしないととか押し付けないし、意見に左右されない。働けない人とか、働こうと思わない人も、事情があり人それぞれだ。

女性誌「Grazia」リニューアルに関してのメディア反応があって
MAMApicks -子育てトレンド&育児・教育ニュースサイト- : 顔のない女神 ― 新装刊『Grazia』が映し出すWM(ワーキングマザー)という幻影
新装刊の「Grazia」に見る、ワーキングマザー向け雑誌の難しさ - サイゾーウーマン
どちらも女性ライターからの意見。雑誌も広告であるし販売物でもあるし、ネットメディア側も広告でもあるし、ライターは仕事なわけだから、こうして書かれることは意義があると思う。ライターさんの「仕事が好き」というのは羨ましいと思う。稼ぐためにはやるしかない。だからいいのだ。美しくて幸せでなくてはならないという価値観に押しつぶされることはないのだ。

育休復帰後5年で辞める決断をした訳、将来の希望はあるか
私は今までやってきた仕事が好きとは言えなかったし、好きな部分もあるが辛い部分が多かった。
「正社員」というものが大事だから頑張ってきたが、手放すことを決意したのは、限界を超えたからだった。不振により、これまでよりさらに無理をせざるをならなくなったときに、他の社員は可能でも自分はできなかった。人間関係は良好ではあったが、夜間シフト勤務になることは事実上無理だった。
それに、震災などの経験をして、住むところと勤務地が離れていることで、子供をすぐに迎えに行けないことは大きなデメリットだと思いました。
「正社員」でなくなることは、定期収入がなくなるし、保険なども無くなるし、生活が不安定になる。
しかし、少しでも希望が見いだせるのは、ネットによる可能性でした。ブログやtwitterなどのSNSの利用は、まだ確信はできないけれども、「会社員」でない人間にも生きて行ける可能性があると考えています。

それから今思うに、私がやっていたいわゆるITヘルプデスクは、あと何年存続できるのか疑問がありました。後輩が毎年入って大きくなることはなく、次第に少なくなっていました。おそらくあと10年、5年持つかどうかも判りません。
「会社員」では、ネットの利用も制限されて、個人として自由に動く事は難しいです。
匿名で趣味のブログを書くことぐらいまででした。
振り返ると、もっと早くプログラムを作れるようになっていれば、iPhoneが出た時にアプリを作ったり、Webサービスを立ち上げられたのにと思いましたが、もう40歳では難しいと思います。

収入が年々増えず減っていきますが、それに合わせたプランと生活をして、ただ質素やケチというだけではなく、これまで生活や教育などに「お金がかかる」ものの固定観念を変えることだって出来るかもしれないと、最近思っています。
それは、今ネットメディアなどで話題になっている、「ノマドワーク」とか「シェアハウス」などの新しい生き方を模索する人たちに影響されています。全く真似はできないし、すべて賛同するわけではないが、参考になることも多くあると考えています。
年金制度が崩壊すると言われていて、消費税などが上がり、光熱費も上がると言われています。これをどう乗り切っていくのか。生き延びて行くのか。子供を育てていくのか。
まだ自信はぜんぜんないし、次の職も全く見当がつかないのですが、少し時間ができたらブログの作り直しから一歩進みたいと思います。