「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」73年東京生まれオリーブ女子だったスーさん、オタクだった私

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

夫が買ってきたので借りて読んで、面白かった。
考えていることを文章にするのは難しいので、できる人はすごいと思うし、羨ましい。
自分は能力が低いのでうまいこと書けないが、思ったことをざっくりと書きます。

ジェーン・スーさんは偶然見たブログで文章知ってたけど、プロフィールとかは知らなかった。調べてみたら、作詞家されてたりアイドルのプロデュースに関わってたりするそうだ。
自分と同じ73年生まれだけど、私は早生まれなので一つ下だった。
その他に読んで知ったのは、一人っ子であるのと、女子校出身と、東京生まれなのが共通してる。
でも、通ってきたところが違うような感じです。いわゆる自分は漫画アニメにはまってたオタクだったから(笑)。

ファッション誌をいろいろ見るのが好きだったそうで、そういう80年代、90年代の雑誌業界から出てきた用語に詳しくてこだわりがあるから、文章に現れている感じ。比喩を使うのがすごい凝ってるっていうか?

自分のことを振り返ると、東京から埼玉のはずれのほうへ引っ越して、それだけでアウェイだったのに、小学校の高学年になると、男子から女子のかわいさでランク付けさせられて、ブスで運動できなくて成績はいいからむかつくほうに振り分けられる。
それがいやなのもあって、埼玉から東京の女子校へ通って、漫画アニメにはまった。
テレビや雑誌では、女性アイドルがもてはやされてて、女子大生、コギャルブームみたいなのを見てた。クラスの女子でモテる子は大学生や社会人とつきあってる。
私はブスでデブで服が選べなかったし、将来を悲観してた。漫画アニメ好きの友達だけで男性とはいっさい交流しなかった。

「かわいいー!」っていうのも、私にとっては今でいう「萌えー」みたいなもので、かわいい服のことを言ったり女子をほめ合うのでなくて、漫画アニメの男子キャラやお笑い芸人、バンドマンに対してのものだった(笑)。

15歳まではそれなりに男子に憧れたりもしたけどあっさりふられたので興味をなくし、就職するまで男性苦手で避けていた。
そこで筋少ファンになったもんだから、OーケンのANNとかあの人たちの(笑)当時は私も16,7だからメンバーはリアル24歳でしたよ。へんてこな価値観を植え付けられた(笑)。
無理して好みの女性像に近づけようとしたが、ほど遠かった。

スーさんは本の中で、長いこと同棲してた男と別れたっていうことが書いてあるから、結婚できなかったけれども、結婚して子供いなくて離婚したのとでもそんなに大きな違いはないように思う。
就職氷河期の時代に入ってたのに、東京で会社員になれて、仕事をずっと続けられてきてるのは、すごいことだと思う。30代は高級なものを買ったと書いてあるので、それなりに収入がないとできないことだから。

スーさんはオリーブ女子だったそうだが、私は全くかすってもいなくて、残念な女子だった。
筋少ファンだからといっても、アングラサブカル文学女子ではなかった。「戸川純」も「ガロ」も「中島らも」とかも通ってない。有頂天好きだったけど、ナゴムどっぷりでもなかった。
オーケンからのサブカル情報をたくさん知るけれど、オーケン大好き女子と違って、自分にははまれなかったこともある。UFOオカルト、プロレス格闘技とか。
浅く広く聴いてた音楽から、ソフトバレエレピッシュ・アンジー、DEAD ENDが特に好きだったぐらいで。

女性の人生コースについて書いてるところでは、早くに結婚した女性が自分の時間も使えるお金もなくなって、子供や親戚つきあいに苦労してるのを聞いて、独身のほうがいいと思うけれど、世間の風当たりが厳しいようで罪悪感を感じているようです。
私は結婚したけど、今で言う婚活とかしたわけじゃなくて、たまたまだったので、うまくいってなかったかもしれないし、スーさんみたいにずっと独身だったかもしれない。
自分が結婚してから目標にしてきたのは、出産してからも会社員でいつづけることだったけど、それに挫折してしまった。
結婚しててもしてなくても、働きつづけられるかどうか厳しかったと思う。

それは社会情勢が悪化したってこともあるし、自分の能力が低かったこともあると思う。
スーさんは仕事で自分の能力を発揮しててすごいと思う。本で書かれてるのは、まだ社会では根強く女性は結婚したら家庭に入るべきだっていう考え方があって、そのせいで結婚してようがしてまいが、どんな立場にあっても辛いんじゃないのかなと。さらにいうと、結婚したら子供を、1人生んだらもう1人、男子だったら女子も、とかいってくるのだから、きりがない。

スーさんが本で書いてるのは、男性が働くこともセットになってて、妻子を養わなきゃならないっていうことでプレッシャーになってて、男性も女性も苦しんでいる。
日本の社会構造は、私が知ってる限りでは、大企業や銀行などで、会社員は転勤しないとならないシステムがあるようで、単身赴任や海外赴任があるので、それで家族が振り回される。地方公務員や病院つとめだったらないだろうけど、つとめる仕事によって共働きがほぼ不可能だったりする。

昔が良かったんじゃなくて、熟年離婚だったり介護問題だったりホームレスだったり様々深刻な問題になっている。女性公論に書いてある(笑)。
それでリーマンショックとかで社会情勢が悪化したから、収入が減ったり、仕事がなくて、一人が生き抜くのすらいっぱいいっぱいになってきてる。
それよりもう、生きることをあきらめたくなることが溢れてる。

スーさんはお母さんを24歳でなくされたそうで、その想いも書かれている。母との確執(婦人公論)とかはないみたい。お父さんとは苦労したけどいい方向にいけたそうです。
親問題が深刻な話はどこでもごろごろあって、ニュースではしょっちゅうDVストーカー虐待とかある。介護でうつになるとかもいっぱいある。
そういう辛いことにあわないように、あったら逃げられるように。単純に結婚が幸せとはいえないのだ。その後のことはスーさんじゃなくて西原氏に相談になればいい(笑)。

ところで話すこし戻り、30前後ぐらいからババアというのが侮蔑用語になる話で、アイドルも人間だから歳を取る。でもアイドルや女優は元が美人だからババアでも美人だ。じゃあそうじゃなかった女性は歳取ったらどうすればいいのだっていう悩みについて回答を示していて、これはいい考えだと思った。
あと「おばさん」問題については、ネットで検索するとネガティブなイメージがついてまわることについて、解決策を考えているが、あまり有用性はなさそうな感じかなー。
40すぎたらもうしょうがない、おばさんとしか言われようがない。気にしないとか、いいイメージにとらえるとかで回避する。

ジェーン・スー/東浩紀 第1回 女性は生きるためのルールが複雑すぎる<ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談> - 幻冬舎plus
ジェーン・スー/東浩紀 第2回 ネットは“第2の建前”を増やしただけだった<ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談> - 幻冬舎plus

検索してて見つけて読んだ。このあとも気になります。
ネットによって一般の人は不幸になるだけなのか。意見を書くためには使わないほうが、叩かれなくていいのかもしれないけど、どうなんだろうか。