続けて行く、続いて行く「THE SHOW MUST GO ON」

というわけでアルバム発売、おそるおそる聴いてみた。
うん、ありがとう。心配や不安はなくなったし、じわっとくるものがある。
幸せなんだなって思った。

ロックバンド讃歌だなって。続けて行くことの意味。
それは昔とは変わっている。変わったから思い入れがなくなるっていう事ではない。
若いときに思い入れがあったから、歳取ったらなつかしいだけで、新しい曲は興味持てないという音楽はある。
でも私にとって筋少は違っていて、それを超えて一緒に進んでるってことなんだと思った。

うまく書けないけど、歌詞は休止時に自分の内面にむけて歌い続けるけど筋少はやめるねっていうことだったと思う。復活したときはいつまでやるか決めないまま手探りで作った。
その時は、戻ってきたファンのことを昔の曲やってくれって言うんでしょっていう事だった。
でも新曲をライブでやって、昔の曲も、ライブでやったことない曲もやって、それがやるたびに楽しくて、素晴らしくなって、新しいファンも増えて層が厚くなって親子2世代になってきた。
海外のバンドはファンも2世代3世代になって、国内バンドも次々復活したり、筋少フォロワーのバンドがどんどん世に出て行った。
フェスに出るようになって、どこでもアウェイだけど、どこにも行ける、ジャンルに入らない、そういう唯一のバンドになっていった。どこにも入らずなのは、メリットでもデメリットでもあるけど、コアなファンは居続けたし、コアファンじゃなくても音楽好きやサブカル好きの若い子は興味もって聴いてくれる人が増えて行った。

それが4年前、それからも定期的にライブを続けていって、平行して筋少外の活動も活発になってどちらも無理じゃなく続いてキャリアを重ねていった。
筋少が好きで、いつも聴いていて、ライブを楽しみにしている。楽しんでいる。過去の曲はどうしようもなく暗黒だったりするのが、ライブだとすごいエネルギーで感動して笑顔になれる。そのパフォーマンスの素晴らしさ。
そうだったんだ、そうなれるはずなのかも、と過去の、ファンになっていった時期のころの私は夢にえがいていた。
ネットはないし同人誌では想いが届くところが狭すぎるし、分かり合えることは少なかった。休止時はネットがあったけど、ファンもメンバーもバラバラになって悲しくてもう終わりなんだって思った。
それがたぶん、これできっとかなえられたんだ、いやまだまだ、もっともっと。行った事の無いところへ連れて行ってくれる。一緒に進んで行けると。
ロックバンドを続けていくこと、ファンで追い続けていくこと、そのステージと見てる側のやりとりの幸せなことを、このアルバムでは表現しているんだと思いました。