スパコミ参加結果報告と、二次小説同人活動の楽しさと辛さまとめ

5/4にスパコミ参加無事に終わりました。前回のイベント準備記事の結果と、これまで昨年から約1年弱やってきた同人活動を一区切りさせたので、自分が体験したことをまとめます。

スパコミ参加結果

8時半頃にビックサイト到着。受付で追加椅子とポスタースタンドレンタルして運ぶ。
書店から搬入した荷物が見つからず探してたら、ヤマトのスタッフが声かけてくれた。書店からのヤマト発送問い合わせ番号がメールされるので、チェックしておく。ブロックが縦に長いので離れたところにあった。
印刷所からの新刊はスペースの下に届いていた。箱を開けて数を確認して荷ほどきするのにけっこうかかる。梱包材や段ボールがかさばるので不要な分を捨てるが、ゴミ箱も少し歩くので行ったり来たりする。
今回は印刷所3箇所で、1箇所は日光企画だったのだが、後で別の館で荷物が届かないトラブルがあったらしいと知る。自分の館は無かったがもしあたってたらと思うとひやっとした。
ポスターを展示する。午前中は横のシャッターが開いて外から風がふいてポスター揺れた。
新刊の一部に帯とカバーかけするのにけっこう時間かかる。事前に折り目は入れていたが、全部で40冊くらいだったが限界だったと思う。友達一人に手伝いに来てもらって助かった。
全部を印刷所で頼んだ方が楽なのだが、高額になってしまうし自分はそこまでいらなくて、帯は展示用に少量あればいい。文庫カバーは今回特典としてつけた。
展示とおつりの準備をする。配置の予想が(AとBの並び)左右逆だったので、想定してリハーサルしたのが逆になって焦った。

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初めて使ったPOP展示用板は書店で使われてるのと同じものだけあって、とても見やすかったと思う。本を立てるスタンドも2つ買ったが1つはPOPを貼る用にした。
ミニポスタースタンドのお品書きボードは省略してもよかったかもしれない。ポスターの効果はいかほどかわからないが、島中であれば背面ポスターなくて、ミニポスタースタンドにサークル番号ポスターがあればよさそうだと思った。

スタート時間ギリギリに設営終わる。朝から水分しか取ってないことに気づき、買って来たパンを食べる。
壁の人気サークルにはスタート前から列ができてる。開始したからすごい人が動いてて、人が素早く通り過ぎる。
買いに来てくれる人はいるのかと不安だったが、10分後くらいに来てくれた。すごく嬉しかった。

pixivのサンプルとお品書きは結局終わった後に見たのだが、ブックマーク数よりも頒布数のほうが2倍くらいあった。
スパコミは初のカププチで、それにあわせて新刊を出せたのは初めてだった。
昨年2月のスタジオYouカプオンリーでは新刊出さなかったが、既刊が思ったよりも出たので有難かったし、カプオンリーの効果を感じた。

昨年12月のスタジオYouオンリーではカプオンリーではなかったが受けオンリーで、新刊の初動が目標を下回ってしまった。
昨年8月のスタジオYou受けオンリーで最初に発行した本の初動を目安にしていたので、それよりも今回スパコミの新刊2冊は、両方とも少しだが上回ることができた。
新刊2冊で2000円という価格設定で、両方買ってもらいたいという思惑があったのだが、安い方(700円)のほうだけ選ぶケースもあり何冊かは安い方が多く出た。
新刊を目当てに買ってくださる方がほとんどで、とても嬉しかった。
既刊はそれほど売れることはなかったので、リピーターさんが多かったのかもしれない。書店から取り寄せたのにほとんど家に送り返すことになってしまった。
午後1時すぎまでは大勢の人が行き交っていたが、それ以降は少なくなってきた。
中身を確認して帰ってしまう方もちらほらいるので、それがとても悲しい。買ってくださるととても嬉しい。

カププチのペーパーラリーがあり、作って置いたのは買ってくださった方には全員に渡した。買わなくてもペーパーだけでも持って行ってくれることはないので、渡したかったがそこまで図々しいと嫌われるかもしれないと躊躇してやめた。ペーパーだけくださいと持って行く方は一人だけいた。
通販印刷のサイトで注文したのだが、50枚と100枚のメニューしかなくて50枚刷ったので余らせてしまった。

2時すぎに少しつづ搬出の準備をする。結局、3coinsで買ったカートに入るくらいの余りではなかったので、ダンポールをスーツケースに乗せて宅配便受付に持って行った。
台車をみんなどうしてるのかと思ったら、宅配便で台車ごと搬入していたのだ。
自分は多く扱わないので台車まではいらないが、折りたたみカートが必要だと思った。スーツケースを使っていたが本が痛まないように入れないとならないので、本は本で箱に入れてカートにくくって、他の必要品はバッグに入れてくくりつけるとかバッグを背負うほうがいい。

おつりはお札が出次第、盗難防止に自分のミニショルダーバッグに入れておく。
レジアプリだがほとんど使わなかった。でもあったほうがすぐわかって便利。
友達に手伝ってもらいながら片付けて、閉会の3時には会場を出た。

2ヶ月くらいは制作でパソコン操作が増えて酷使したりストレスもあって、右腕が激痛になって辛かった。未だに全快していない。
2冊同時発行をやりたかったので良かったが、身体には無理だった。
イベント後に新宿に移動して、お菓子を少しつまんだぐらいなのでお腹が空いて食事する。その後トークライブだったのだが、座りだから大丈夫かと思ったが具合が悪くなり、腕の痛みもひかなかったので早退してしまった。思ったよりも疲れが出た。

イベント初動については自己最高を更新できて、これまでの成果があったと思い嬉しかった。
2月の前回イベントの後は、スパコミで活動を終わりにしようと決めていたのだけど、本文の制作が書き上がったくらいの4月にアニメ二期の制作が発表されたので、それが浮かれてしまって。発行部数を当初の予定より増やしてしまった。
その結果、余らせてしまったが当初の予定部数だと在庫が僅少になってしまうくらいだったので、アニメ二期の盛り上がり効果にも少し期待して、今後細々とでも頒布できたらと思う。
書店委託のほうは、ありがたいことに予約をいただいて、安い方の新刊の予約数が高い方の新刊より2倍近く出たので意外だった。
昨年8月に出した最初の本の総頒布数が一番多くて、それには届いていない。既刊はぴったり止まってしまって、最初の本の委託期間が終了してしまったのだが、5月に合わせて取り寄せ予約というのをしてくれて、これで少しだが予約いただいたので嬉しかった。

現在の同人活動、楽しさと辛さ

昨年から現ジャンルで活動を始めて、その前はtwitterやpixivがまだ存在しない時代(個人サイト全盛)だったことと、その間も女性向け人気同人ジャンルに触れることが全くなかったので、事情をよく知らなかった。去年やりだしたら初めてのことだらけで驚いたり困惑したり。
アニメにはまってtwitterの別アカウントを作って、情報収集や萌え語りしたり同人作品を見たりするので使っていた。それがアニメ放送中で、アニメ終わった昨年3月の春コミで人気がすごいことになってると話題になり、ライブ仲間のうち何人かもはまってイベントに買いに行ったりしてるので、その後に自分も興味持って最初にイベント行ったのが6月だった。
女性向け同人の文化とか、おそらく中心は大学生から30歳くらいまでだろうから、その世代のtwitterやpixivの同人の作法というか使い方みたいなのが、自分が今までやってきたバンドファン中心のとだいぶ違うところがあった。
自分では書くことはないだろうと思っていたが、やってみたくなり小説を書き出した。そこから自分でやろうとするところで、つまづきがあった。
ライブ仲間にも別ジャンルで同人やってる子が何人かいるのでアドバイスしてもらったりした。8月に受けオンリーが初開催ということなので、pixivで小説1本書いたので書き下ろしつけて出すことにした。
twitterで繋がりタグというのでフォロワーが増えたりして、オフにも参加したりしてみたが、それも後でつまづくことになる。
やりとりしてた子からブロックされたりして、それがとてもがっかりして、自分が迷惑なことをしたせいだと指摘されたのと、自分の発言が気に障ったのだろうと思う。
pixivに作品を出していると評価がつきまとい、オフの漫画で人気大手作家さんに気に入られて紹介されたりするのを見て、羨ましかった。評価の数字が何十倍も開いてしまうことにがっかりしてしまう。
twitterでは親しそうにやりとりして、絡みタグみたいなので大勢と繋がったり何か創作したりして、そういうのについていくのに合わなくなって疲れてしまった。
自分が作品を考えて書くのは、生活の中で時間が限られてしまい、若いころのように夜更かしや徹夜したりはできなくなった。
そして最初のイベントに出て、お手伝いは頼めなくなって一人参加で、でも本は買いたいので開始から1時間くらいスペースをあけて買いものに行ったが、あちこち行列だし買うのに時間掛かるし、行ったら完売とかで。辛くて泣いてしまった。
本来はスペースに居ないで遅らせるのは時限頒布といって基本禁止なので、それ以降やっていない。それで戻ったらすぐに買いに来てくれる方がいて嬉しかったが、近くのスペースでは朝に山積みだった本が完売していた。
自分はうかれてpixivのブクマ数も気にせず、多くの部数を刷ってしまい余らせてしまった。pivivの差がすごくついていて、比べると頒布数も全然自分は劣っていた。
それから次の作品を考えて書いていると、他の同カプの本を読む気持ちが薄れていってしまった。時間をとって書かないと進まないし、漫画本を買う数も減らしていった。
メールやお手紙で気に入った作品の作者さんに感想を伝えていた。同人ということもある。何割かは丁寧にお返事いただいていい方ばかりだった。自分が活動してることはずうずうしいから露骨には伝えないけれど、同カプだからどこから見てもらえてたらという期待もあった。萌え話できたらいいなと思ってた。しかし、ほとんど自分の本を見てくれる人はいなかった。ジャンル人口も多いこともあるだろう、同カプだから見てもらえるってことは無かった。作品は多く溢れているし、評価の高い人は見てもらえるだろうけれど、下の方は存在すら知られない。
名前を伝えて感想を出すのは、自分はうまくいかなかった。何人かの作家さんにはイベントで声かけてもらったが、作品を見てもらえなかったのが辛かった。自分からずうずうしく言うことはできない。すべては自分の作品に魅力がないことが悪かったのだ。twitterとかで他の作家さん同士では親しくて褒めあってるのを目にして、辛くてもう見れなくなってしまった。フォローしてもフォロバはしてもらえないとか、フォロバしてもらえても作品は見てもらえない。
その中でも読んでくれた方がいて嬉しかった。でもtwitterは見るの辛くなってしまい、本の告知をするくらいになった。少しの人を残してフォロー外すくらいならやってる意味もないので、やめることにした。
twitterで告知をしても、pixivだけでも読者さんはチェックしてもらえるようなので。イベントで買いに来てくれる方や、書店で通販だしたらすぐ予約いただいてる方々は見えないけれど、とてもいっぱいいるわけじゃない。でもすごくありがたいし嬉しい。
イベントで同カプの小説サークルがすごい売れてるのを目の当たりにして、格差にすごく落ち込むけれども、自分の本を選んで買いに来てくれる人がいることが嬉しい。
スパコミでもう選ばれなくなってしまったらやめようと思っていたけれど、初動が超えられたのでそれが励みになった。
ジャンルの人気もだいぶ落ちついたけれど、二期が決まったしこれからも楽しみがある。
いっぱい売れることが目標じゃなくて、自分が妄想して考えた話を、楽しいと思って書いた話をこういう装丁の本にしてみたいと思ったことを形にして、発行できることを楽しもう。
お金はかかるし、身体もボロボロになるし、生活を圧迫して無理をしてるので、もっとマイペースに楽しみたい。